火葬、骨上げが終わり、小さな箱におさまったご遺骨とともに自宅に戻りますと、ここ数日間のバタバタが嘘だったかのように、現実の世界に引き戻されてしまいます。
無事に一連のお式が終わったという安堵感とともに、再び深い悲しみに包まれてしまうこともあるでしょう。
しかし、故人への弔いはここで終わりではありません。
これから忌明けまでは、故人は険しい道のりを進み行かなければならないです。
宗派により考え方は様々ですが、宗教はこの間にご遺族にできること、すべきことを説いています。
悲しみに打ち克つためにも、手を合わせる習慣は大切ではないでしょうか。
さて、火葬から骨上げまでの流れを確認していきます。
火葬場に到着しましたら、棺は火炉前に安置され、ご遺族は棺の小窓から最後のお別れを告げます。
僧侶による読経がはじまり、ご遺族と列席者は焼香をします。
静かに火炉に棺が入れられ、そして点火されます。
点火されますと、火葬が終わるまで1時間半程度時間があります。
その間にお食事をする場合もありますし、お茶などを飲んで休憩していることもあります。
まわりは親族ばかりですので、久しぶりに気を抜ける瞬間でもあるでしょう。
火葬が終わりますと、火炉の前で骨上げの儀が行われます。
骨上げは竹箸を用い、二人で一片ずつ拾い上げていきます。いわゆる「はしわたし」です。
お骨はまず歯を拾い、足、腕、腰、背、肋骨、そして最後に頭部を骨壷に納めます。
また舎利と呼ばれる「のどぼとけ」の部分は、故人に最も関係の深い二人でひろうならわしがあります。
また舎利だけは、骨壷ではなく別の骨袋に入れる習慣があります。
骨上げが終わると、白い布箱に納められた骨壷が喪主に手渡されます。
火葬許可証実行済みの証(埋葬許可証)をもらいご自宅に戻ります。
ご自宅に戻る際は清め塩を忘れずに!
自宅に戻ったご遺骨は、後飾り壇に安置します。
後飾り壇には、ご遺骨、ご遺影、香炉、蜀台、りんなどを置き、納骨までの間(忌中)は、この後飾り壇に御参りします。
もちろん、通夜や葬儀に参列できなかった方が訪れた場合は、後飾り壇に案内をします。